芋煮会をやってみて気づいたこと

今日のマコ


先日、芋煮会をしました。
ふと芋煮会がしたくなり、知り合いに声をかけたことがきっかけです。

芋煮は過去に1度やったことがあるのですが、その時は私ともう数人が主催になって、
20人くらいでやりました。10年くらい前のことだからあんまり覚えてなくて…

その時はなんか楽しく美味しくできた記憶があったので、
今回もやれるだろうと安易に思っていたのです。


ですが、今回、主催は私一人。
人集めから道具や材料の手配、食材の買い出しなどやることが多すぎてびっくりしました。
「こんなに大変だったっけ?!」と思いながら、とにかくみんなと芋煮が食べたい一心で頑張りました。
だって、芋煮って絶対みんなとやった方が楽しいし美味しいから!


いろんな人に声をかけて、大人や子供など10人以上の人が参加してくれたのです。
みんなを楽しませて満足させたい!というプレッシャーもありつつ、しっかり計画を立てていきました。
前日なんて河川敷まで車借りて走ってシミュレーションしたくらいです。

そしてバタバタしながらいざ当日を迎えたのですが…


実際にスタートしてみると、予想以上に大変なことに気がつきました。
テントを張ったり、炭で火を起こしたり、野菜を切ったり。とにかくやることが多い!
普段バーベキューやキャンプ慣れしてるわけではないから勝手もわからず隣の人に聞いてなんとか火の起こし方を聞く始末。

そして今回、男性参加は一人(笑)
小さい子供もいるのでママたちに子供を放って手伝いをさせるわけにもいきません。


やばいーーーー!!! このままでは芋煮が完成しない!!


絶体絶命のピンチを感じている私を見かねたのか、
友達夫婦が炭起こしや荷物運びをバンバン手伝ってくれたのです。
(その夫婦も別に普段炭起こしなんてしたことない)

見かねた別の友人は、「私が野菜全部洗って切ってくるから」と率先してテキパキと食材担当をしてくれました。

お酒も用意する意識がない私に気を使って、すっとお酒の買い出しに行ってくれた友達もいました。
(自分が飲まないし、ママたちも飲まないだろうと勝手に思い込んでいた)

そして、川遊びができるだろうと思っていたのに、草ぼうぼうで川辺まで行けず大誤算にも関わらず、
文句も言わずテントの下で各々子供を遊ばせてくれたママたち。

なかなか煮えない芋煮鍋に、みんな嫌な顔することなく
「煮えないね〜〜」と苦笑いして各々談笑してくれて。
天気が良すぎて暑いのに炭火の番を自ずとみんなが変わるがわるやってくれて。
なかなか煮えない芋煮に、謎の外国人までもが助けてくれるという…(;;)
最後は的確な味付けをしてくれる主婦の頼もしさに心の底から感謝しました。


とっくにお昼の時間が過ぎた頃芋煮が完成しました。

ものすごく美味しかった…(;;)


とにかく今回の芋煮会はハプニング続きで、私の計画は大失敗だったのです。
準備万端だと思ってたのに、全然でみんなに迷惑をかけちゃってすごく反省しました。


でも、今回の経験で私はすごく気づくことがありました。
それは、みんなってほんとにすごい!ということです。私は一日中みんなへの感謝でいっぱいだったのです。

炭を起こしたこともないのに、暑い中淡々と頑張って火を起こしてくれた友達の頼もしさと生命力の強さ。
お酒の手配など人に気を配れる優しい心遣い。
味付けをしてくれている時の安心感。
お菓子の差し入れや食材の処理などをスッとやってくれるスマートさ。

あげればキリがないですが、普段目にすることのなかったみんなの素敵な一面が見れて、私は感心しっぱなしだったのです。

私が完璧に芋煮会を実行できる主催者なら、きっとみんなを快適にもてなすことができて感謝されると思います。

だけどそれだとみんなの素敵な一面を見ることはなかったかも、と思ったのです。
私がポンコツすぎる主催者だったため、逆にみんなにサポートされ、みんなに深く感謝をする立場になれたのです。


「マコさんのおかげで楽しかった!ありがとう!」
と、私が感謝されて良い評価をされるより、

「あいつ全然ダメだわ。手伝うほか仕方ない」
とダメダメ評価をされつつ、私がみんなに
「みんなのおかげで楽しい芋煮会ができた!ありがとう!!」
と感謝できる方が嬉しい、と思ったのです。


私は人を楽しませたい、良い時間を過ごさせたいと思っていたのですが、
おこがましかったのかも知れません。

ダメダメな私だったため、逆にみんながに主体的に動いて楽しんでくれて素敵だなと思ったのでした。


そして、私はみんなのことを誤解していました。
「この人はこういう人だからきっとこうだろうな」という思いが知らず知らずのうちについていたのですが、
今回の芋煮会で、人って場面場面で私が全然見えていない一面を持っていて、私の知らない素晴らしい部分をたくさん秘めているんだろうなと感じました。


話は変わりますが、社長や先生、親という立場の人も、ポンコツである方が社員や生徒、子供の主体性が育つのでは?と思いました(^^;;
もちろん、責任を取る立場だし最初に切り開くのはそういう立場の役割だと思うのですが。でも、完璧に優秀である必要はないと思いました。「すごい」と尊敬されるより、「あの人ダメだ…」と呆れられるくらいが周りが逞しく育つのかなと思う今日この頃。

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