良い出会い、悪い出会い

今日のマコ

みなさん、良い出会いとはなんだと思いますか? 逆に、悪い出会いとはなんだと思いますか?

私が考える良い出会いとは、
価値観の合う人や尊敬できる人と出会い、楽しい時を共に過ごし自分のステージまで上がってしまうような出会い

…ではありません。実はこれ、悪い出会いの方です。後ほど説明しますね。

ではお前が言う良い出会いとはなんだ、と聞かれたら、
「年月が経ってから出会いの効果に気が付く」出会いが良い出会いです。つまり、出会った瞬間は最悪な気持ちであることが多いのです。

これだけではどんな出会いなのかわかりませんね。
みなさんは、仕事で自己肯定感や自尊心をボロボロにされるような出会いをしたことはありますか? 今までの自分がだいぶぬるま湯にいたことを突きつけられるような出会いです。そんな出会いこそ実は、良い出会いなのです。

私の話を例に出して説明してみます。

良い出会い

私は20代かなりホワイトな上場企業で正社員として働いてきました。でもそれだと物足りずこのままサラリーマンをやっててもな、と言う危機感もあり、28歳の時にデザイン事務所に転職したのです。そこでは私が今までやってきたことなど全く通用しませんでした。天才的な感性の社長の下で働くのですが、とにかくやること全てにダメ出しをされるような日々でした。上場企業の時は土日休みで残業があったとしても数時間だったのが、帰りは毎日日をまたぎ、休みは月4日程度になりました。毎日怒られて辛くてきつくて涙する日もたくさんありました。そんな私を見て社長は、

「今までここまで言われたことがないんじゃない?緩く甘やかされてきたんだろう」

確かこんな内容のことを言われた記憶があります。私はその時に傷つくよりもむしろ納得したのです。「本当にその通りだな」と心底感じたからです。それに自分でもそんな自分の甘さに薄々気づいていたからこそ、わざわざホワイト企業を辞めて個人の事務所に転職したのです。
親にもここまでボロクソに言われたことがなく、そこそこの機転と愛想でうまく世の中を渡ってきた私にとって、この社長だけがボロクソに自己肯定感を打ち砕いてくれた人だったのです。残念ながら私は社長を怒らせ、この事務所はクビになってしまいました。

当時は本当に地獄のような日々だと感じていたのですが、あの事務所での経験がきっかけで私は個人事業主になれたと思っています。あれから何年も経ちますが、いまだにあの強烈な出会いの効果を感じることが多々あります。個人事業主になり、理不尽な依頼を受けた時など「あの地獄に比べたらこのやりとりは屁でもない。乗り越えてみせる!」というマインドが備わっているのです。

自尊心がボロボロになる程、怒られた分野は他の人よりも能力が身につきました。生きていくために必要な場面にあの時怒られたことが生かされているのです。仕事は人から言われたことをただするのではなく、自分の頭で考えてから動くようになりました。

振り返ってみると、あの社長との出会いは私にとってかなり重要で人として成長させてもらえた出会いでした。

悪い出会い

では逆に悪い出会いとは何かというと…

尊敬できる相手から与えられる素敵な仕事、刺激的でワクワクして楽しい日々。至れり尽せりでお膳立てしてもらい、優しく大事にされる出会いです。こうゆう出会いは最初、一見パーフェクトに見えます。素敵な人たちに自分の状態を引き上げてもらえると期待します。でも…


この出会いほど最悪なものはありません。(自分の成長にとって)


そもそも相手が何の才能も影響力もない人間にこのような待遇をするというのは、必ず下心があります。相手も何か与えてもらいたいものがあるのです。それは、「性的な何か」かもしれないし「都合良く召使いのように使えるコマ」かもしれません。彼らは自分の欲しいものを得てそれに飽きるまでは良い顔もするし言葉巧みに私を持ち上げます。

すると私は勘違いをします。まるで自分には才能があるかのように錯覚するのです。でも、それは幻を見ているだけなんです。その人たちの側にいるから与えられている状況なのです。その人たちがいなくなれば私に仕事を振る人なんていません。そして、錯覚したままだとその人たちと関わっている間は何の成長もしていないどころか、変化のない時間だけが過ぎ無駄に歳を取るだけになってしまいます。よほど自分自身を律して努力を怠たらない強い気持ちがなければあっとゆうまに堕落します。気づいた時にはもう手遅れで費やした時間の分だけ遅れを取ります。


才能と努力を怠らないマインドを持っている人はこのような縁を生かしてどんどんステップアップしていくのでしょうが、そもそもこのような人は最初から大成する能力が備わっています。相手の下心も甘んじて上手に利用します。大成する準備ができていて、そこへチャンスが巡ってきただけです。私のように才能がない奴はこの人たちに出会っても出会わなくても大成することはありません。何の才能もないのに引き上げてもらおうとしても無理な話なのです。そこで良心がある人は「この子はダメだな」と見切りをつけてさっさと捨ててくれます。悪い人はそんな人間の弱さと狡さに漬け込み、最後の一滴を搾り取るまで利用します。そしてもう本当にどうにも使えなくなった時に切り捨てるのです。

こういう出会いは本当に悪い出会いです。


ですが、この悪い出会いも次の出会いに向けた良い経験とすることはできます。痛い思いをしたことで、次に同じような出会いがあったときは上手にくぐり抜けるか活かすかする能力がつきます。この悪い出会いによって、自分が自分を引き上げるマインドがなければすぐに地獄に叩き落とされることを身をもって理解します。

どんな出会いであれ活かすのはあなた次第

以上が私の思う「良い出会い」と「悪い出会い」でした。いかがでしたでしょうか?
みなさんが今出会っている出会いは良い出会いですか?

実は私、敢えて「良い出会い」「悪い出会い」と分けましたが、最後の最後には全て「良い出会い」となることをお伝えしたいのです。では、どうやって「悪い出会い」が「良い出会い」になるのか。それは自分がその「悪い出会い」を学びとし、自分の地肉として次の人生に役立てた時に初めてその出会いが「良い出会い」に変換されるのです。その悪い出会いに囚われて後悔しているうちは成長できません。惨めで悲しくて悔しい思いをしたその気持ちを素直に感じ、自分には能力がなかったのだと受け入れるところから新たな旅がスタートします。どの出会いがどんな結果を生むかはわからないけど、その出会いを生かして強く逞しく生き抜いていく力を養うことはできます。自分という大地の肥料としてその悪い出会いも生かしていこうではありませんか。大体自分が考えていることの真逆や、思いもよらぬ方向から答えは出てくるものです。時にシリアスになってもいいけど、もっと気楽に過ごしていきましょう。



YouTubeでもお話しているので観てみてください^^


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