筋肉が心を救う

健康

私は、気持ちが落ち込んだり、心がどんよりしたり、イライラしたりと、波のように訪れる精神的な不調に20代の頃から悩んできました。そして精神や心の仕組みについてたくさん学んできました。本を読み、カウンセリングに通い、ヨガや呼吸法も学びました。精神医学や心理学だけでなく、哲学、仏教、栄養学の本も読みました。

そんな中、最近改めて感じたこと。
それは、知識だけの精神的アプローチだけでは心は救えないということです。

武道には「心・技・体」という言葉があります。この言葉の意味は「精神を磨き、 技術を訓練し、身体を鍛えなさいというものです。
本を読んだり瞑想をして精神を磨き、学んだ知識を日常に落とし込んで実践する(技術の訓練)。それには身体を鍛えること(筋肉)が大事。私はこう捉えています。

なぜ筋肉が大事なのか



本を読むことで精神的なアプローチはできます。落ち込んだ時の立て直し方や生き抜くための自分を守る考え方も身に付きます。ただ、気力がなく心が蝕まれているときというのは、本を読んで思考を整えるだけでは、なかなか元気になりません。それくらい、自分を苦しめる思考の力というものは強いのです。

そんなときにどうすればその苦しい状況から抜け出せるか。その方法が運動です。
思い悩んでいるときというのは、体も硬くなり血流も悪くなりがちです。そうすると、脳みそだけでなく体にも必要な栄養素が回らず身体機能も衰えてきます。そうすると、余計にネガティブな思考から離れることが難しくなってくるのです。そんな状況を抜け出すために運動は必要です。

そして、運動をする上で大事なことは「筋肉をつける」ことだと実感しています。

筋肉は体温を上げて免疫力を高めたり、血流を促してくれる働きをします。
筋肉をつけることで代謝が良くなり体温が上がります。運動をすることで筋肉の収縮と弛緩が起こり、それにより血流が良くなるのです。このような効果を出すには、そもそもの筋肉がある程度ついている必要があります。

とにかく血流を巡らすことが大事

気力がなく心が荒むのは「血流」が滞り「気」を全身に運ぶ力が低下しているからなのです。血液には生命を維持するための栄養がたくさん含まれています。酸素、栄養素、酵素、ホルモン、水分、免疫成分…つまり、人の命を健やかに輝かせるための命そのものが運ばれているのです。

だから、この血液の流れが滞ると、生きる気力を失い心をどんどん蝕まれていくのです。いくら精神を鍛えて磨いていても器である身体が機能していなければ人生はうまくいきません。

筋肉をつけるにはどんな運動が良いか

では実際に、筋肉をつけるには何をしたらいいのか?
無酸素運動をしましょう。

無酸素運動とは

無酸素運動とは、短時間に大きなエネルギーを使うハードな運動を指します。例えば、

短距離
筋トレ(スクワット、腕立て伏せ、腹筋(レッグレイズ)、プランク、クランチ)
ウェイトリフティング
投擲(砲丸投げ、槍投げ、円盤投げ)
相撲
レスリングなど


無酸素運動とは、運動中に息をしていないのではなく、筋肉を動かすためのエネルギーを、酸素を使わずに作り出すことからこのように呼ばれています。エネルギーの発生に酸素を必要とせず、糖をエネルギー源として利用します。全力に近い筋力を短時間で発揮しやすいのが特徴です。

投擲や相撲を気軽に行うことはできないので、今すぐできるものとしては「ダッシュ」「筋トレ」がおすすめです。

無酸素運動は毎日行う必要がなく、3日〜4日に1度行うだけでも良いです。たまには朝早く大きな公園に行き、人のいないランニングロードを猛ダッシュしてみるのもいいですね。
ちなみに、筋トレはウェイトリフティングのようなハードなものでなければ毎日やってOKです!

無酸素運動のデメリット
ただ、無酸素運動をする上で注意しなければならないことがあります。体に大きな負荷がかかる運動なので心臓に負担のある人や高齢者はいきなり頑張りすぎると逆に体を壊してしまう恐れがあります。その場合は、まずは無理のない範囲で筋トレから始めましょう。不安な方はプロのトレーナーに相談するのもいいと思います。

もちろん有酸素運動も必要

有酸素運動の主な効果は体脂肪を燃やして動脈硬化を防いだり心肺機能を高めてくれる働きです。

せっかくついた筋肉も使わなければ硬くなり、血行は滞ります。無酸素運動でつけた筋肉に程よい刺激を与え、血行を良くしてくれるのが有酸素運動です。

有酸素運動には、散歩やサイクリング、水泳や縄跳びなどがあります。自分の体と相談して無理なく毎日続けていくことが一番効果的です。

内と外のバランスを整える

何か人生でつまづいた時、自分と向き合う時間はとても大切です。でも考えすぎて体の血流が滞ると、余計に負のスパイラルに捉えられてしまいます。考えつつも体を動かして、外側(器である身体)から心をほぐしていくことも大事です。

心と体のバランスを整えていく力が、健全に人生を歩む上で必要だと感じる今日この頃です。

百聞は一見にしかず
百見は一動にしかず

まずは動いてみましょう!


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