やる気がない時って底無しに無気力になっていきますよね。
人が無気力になる理由は大きく分けて2つ。体が疲弊している時と脳が疲弊している時です。
疲弊って激しい痛みがあるわけでもないから体の疲弊にしろ脳の疲弊にしろ本人が中々気づかないんです。そしてその疲弊が蓄積されてキャパオーバーになると、人は自分を「無気力」という状態にさせて脳や体を休ませようとするんですね。
なので、無気力になった時にまずすることは無理をせず省エネモードで生きること。焦って無理矢理動くことは逆効果なのでまずはゆっくり休息を取ることが大事です。
しかしここで厄介なのが「脳の疲弊」です。体の疲弊なら数日休めば癒やされるのですが、脳の疲弊は中々癒せないのです。脳が疲弊しているときというのは、過去の嫌な記憶や未来への不安などあらゆる嫌な思考が次から次へと湧いてきて、その思考を何百回、何千回、何万回と繰り返している状態です。轍のように嫌な思考にはまってしまい、抜け出せないまま進んでいるのです。その嫌な思考に呑まれたまま物事を見ると何をやってもどこか重たい感情が付き纏います。このままではエネルギーも湧かないし物事うまく行くわけはありません。では、そんな考えは手放せばいいじゃないかと思いますが、思考とは止めようとして止まるものではありません。思考とは息をするように自動で湧いてくるものだからです。
仕事や家事がハードなわけでもないし十分に睡眠も栄養も取っている。なのに気力が湧かないというのは、頭の中で自分を疲弊させる思考が居座っているからなのです。
人生を変えたい、自分を変えたいと思ってもすぐにいつもの状態に戻ってしまうのは、この慣れ親しんだ自動思考が原因です。人間は意識しないと昨日とほぼ同じ（90％くらい！）ことを今日も考えて生きるようにできています。
そうすると、なかなか望む人生にはならず、どんどんやる気が落ちてきて無気力になります。そこから抜け出そうと、自分を癒すためにスパやエステに行ったり、美味しいものを食べたり買い物をしたり、はたまた恋人を作ったり。そうやって一時的には癒されることはあっても、すぐに元の思考に戻ってしまうとまた日常生活がうまくいかなくなる、というサイクルを繰り返してしまうのです。
状況を変えても思考が変わらなければまた無気力になるような現実がやってきます。
自分を苦しめる思考を手放していくワークは以前、YouTubeでお話したので、是非参考にしてみてください。
今回は少しずつ思考を変えていくワークとは別に、ちょっと荒治療的なアプローチをご紹介します( ◠‿◠ )
そのアプローチとは、
「自分にとって勇気がいることをする」です。
勇気がいることって何かというと、
やらなくても困らないから傷ついたり怖い思いするくらいならやらないでいいや
というようなことです。もちろん、本音はやりたいのです。
ここでのポイントは、やりたいけど恐さが出ることじゃないと効果をなしません。
例えば、
憧れの人のイベントに出かけて声をかけるとか
普段は意見を言わない会議で発言してみるとか
思い切って婚活パーティーに参加してみるとか
なんでもいいのですが、やりたいけど勇気が出ずに二の足を踏んでいることです。
私の最近の体験でいえば、
「ペーパードライバーのくせに環七を運転した」
です。
最近の私はなんだかやる気のない状態が続いていたので、思い切って重い腰を上げました。
環七の合流は本当に恐かった（；；）
一人でやりたいことの一歩を踏み出せたことで、私の心に自信がつきました。この自信が大事だと思っています。
何かを成し遂げたから、結果を出したからという自信ではなく、「勇気を出して実行した」自分に対する自信です。これが停滞している人生を抜け出す突破口な気がするのです。
過去のモヤモヤや未来への不安とはいわば自分以外のものに依存している状態です。
過去と未来に絡んで自分で人生を作る努力を放棄しているのですね。完全にエネルギー不足の症状です。
そこで、いつもの自分ならやらないようなことをやらせることで、自分には力があることを実感させるのです。
それは別に過去を癒すようなことでなくていいし未来に向けて意味のあることをしなくていいんです。
とにかく無目的にやりたいことをやらせるんです。
そこで意識が切り替わります。自分の意思で人生は変化する、ということが実感できるのです。
なぜエネルギー不足になるかというと、自分から働きかけることをしないからです。
先ほど買い物や恋人は一時的な癒しであると言いました。
これは「やる気のなさから抜け出す目的にしてしまうと」という前置きがあります。
そうではなくて純粋に好きになった人に勇気を出して思いを伝えたり、自分の心が動く服を買うこと自体はエネルギーを発生させています。あくまでも自分にエネルギーを与えるのは自分自身という前提でいてください。
自分から動くことでエネルギーは発生します。そうやってエネルギーが回り出せば、仕事でも人間関係でも新しい風を流すことができます。もっとやれることが広がります。
これが私のおすすめする荒治療の方法です。
やる気がない、現実逃避が止まらない、停滞ムードが長引いている。
そんな時は、一度重い腰を上げて勇気がいることに挑戦することをおすすめします。
やる気が出ないからと、生きていても誰も救いあげてはくれません。万が一奇跡的に救われても、そのマインドの状態のままだとまたいつかやる気が出なくなります。
人生を変えていくには自分で立ち上がる他、道はありません。「人生何かいいことないかな」なんて期待している場合ではないのです。自分から人生を楽しませるくらいの思考の切り替えをしてください。そうすれば自ずとやる気がない状態から抜け出せる一歩が踏み出せます。
それでは今日はこの辺で。
やる気が出ない状態から抜け出す方法
人生
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