なんとなく嫌な感じがする人

感情

なんとなく嫌な感じを察知している女性
初対面の人なのに「なんとなく嫌な感じがするな」という直感。


『根拠のない感覚で嫌うってどうなんだろう…』と思いますよね。見た目もちゃんとしているし経歴も問題ない。なのに説明できない「嫌な感じ」が消えない。


このように相手の条件だけで考えた場合、確かに嫌がる正当な理由が見当たらない場合があります。ですが、この「なんとなく」という直感、侮れません。人は思考以外の全感覚を使って相手から色々な情報を受け取っています。だからこの「なんとなく嫌な感じがする」という感覚は当たっていることが多いのです。


このなんとなく嫌な感じがする人といるとあなたは遅かれ早かれ、
何かしらのトラブルに見舞われたり、体調を崩したりとあなたにとってよくないことが起こります。「何となく嫌な感じがする人」は、結果的にあなたが損失を被る相手ということです。


ここで気をつけて欲しいのは、このなんとなく嫌な感覚というのはあなたにとって不利益や危険がある場合に感じ取る感覚です。脳が過去の蓄積され膨大なデータから危険人物だと判断して、「嫌悪感」というラベルを貼ります。なので、あなたの経験上嫌な人、ということです。

必ずしもその人に対してみんながみんなこの感覚になる訳ではありません。なのでむやみやたらに嫌悪感を出さずにまずは冷静に相手と距離を取りましょう。

ともあれこの「なんとなく嫌い」の感覚はあなたが健全に生き伸びる上で必要な感覚です。

この感覚について脳科学と精神医学の観点から見ると

脳と心のイラスト
この「嫌な感じ」の感覚は実体験から自分の中で確証があったのですが、説明するのにもっと説得力のある材料が欲しいと思い、調べました。そこで今回は脳科学と精神医学で活躍する方の記事を参考にさせてもらいました。

この感覚について脳科学の観点から見ると



脳科学者の中野信子さんはこの「嫌い、嫌悪感」という感覚について
こう話しています。

脳から見れば、「嫌い」には「我慢できる嫌い」と「生理的に受け付けない嫌い」の2種類があります。それぞれ担当する分野が違うんです。まず「この店の味が好き」「この顔は苦手」というような、自分の主観的な好みを決める分野が「眼窩前頭皮質(OFC)」と言われる部分。物事の価値を見極め、判断をして、自分にとってより良い選択をするための処理をしている分野です。ここで感じる「嫌い」は「この人苦手だな。でも仕事だから一緒にいなくちゃ」というように、我慢すればなんとかなるというものです。

これに対して「生理的に受け付けない」「言葉にできないけれど気持ち悪い」という反応は、
これは脳の「扁桃体」という分野が関係しています。
この「扁桃体」は、快・不快を感じて、より直接的に好き嫌いを判断する部分。特に身の危険や恐怖を感じたときに活発に活動することが知られています。「こういう音がすると自分はひどい目にあう」という条件反射的な反応をする分野です。本能が危険を告げているんですね!

例えば「生牡蠣にあたった」「飲んだ牛乳が腐ってた」というような理由から、私たちは過去に食べて体調が悪くなった食品を避けますよね。これは「扁桃体」が作用した結果。

これを人間関係に当てはめると
生理的に嫌い、という感覚には危険を予め察知するなど、思った以上に大きな意味があるということです。

まとめると、脳科学から見ると嫌いには2種類あって、我慢できるものとできないものがあるということでした。

この感覚について精神医学の観点から見ると

脳科学でみた「嫌悪感」の分析に加えて心理的要素からも、この感覚について見ていきます。精神科医の名越康文先生はこう話しています。

好き嫌いは身体感覚です。はっきりとした理由、正当な理由がないのに「なんだか嫌だな」と無意識のうちに感じている。それはあなたの身体から何らかの”危険”をその人から感じているのでしょう。「言葉にならない嫌悪感」というのは無視しない方がいいです。人間の身体に備わったセンサーは優秀です。

言葉にならない微妙な緊張感や攻撃性、焦り、欲求といったもの敏感にキャッチして嫌悪感という形であなたに教えてくれています。

↑ここの部分が心理的な側面だなと感じました。中野先生が教えてくれた扁桃体の「嫌い」から人は身の危険を察知します。では何に危険を感じているかというと、相手の無意識にある「攻撃性や焦り、欲求」です。これが自分に向けられた有害なものだと感じて「嫌悪感」というアラームが鳴っているのですね。


「嫌悪感」とは人間という種がここまで生き延びてくる歴史の中で培われた必要不可欠の身体感覚。

こう考えると人間てとても優秀なセンサーを持っていますよね。嫌悪感でなくても「なんかこの人胡散臭いな…」と思うときってありますよね。これも、相手が発する無意識の焦りや恐れ、利己的な心情を読み取っているのでしょうね。美味しい話だけど、いまいち信用できないなこの人、と思ったら即決はせずに冷静になって様子を見ましょう。

さて、だんだんとこの「何となく嫌な感じがする」感覚の正体がわかってきたのではないでしょうか。
ここで嫌な人に関して気をつけるポイントがあります。

嫌いな人でも自分の成長に繋がる相手もいる

登山のイラスト
「嫌だな」と思う人でも、あなたの成長にとって必要な場合もあります。
その場合は本当に関わらない方がいい人との見極めポイントは「生理的に無理かどうか」で判断します。

これは、中野信子さんの記事でも言っている「生理的に受け付けない」「言葉にできないけれど気持ち悪い」という反応が起きたら、これは扁桃体からの危険信号です。この場合は無理に相手に合わせず、距離を取ること。

この判断基準はなかなか難しいのですが、私自身が体験してきた例をお話します。

私の体験談

私はなかなかのブラックな事務所で働いていた時期があります。そこの社長はパワハラもすごく、人としてありえないなと思うこともありました。精神的にも肉体的にも辛すぎて何度も辞めようと思いました。でも自分の人生でこの人と仕事をすることは今、必要だと納得ができたんですね。これは中野先生が言っていた、眼窩前頭皮質の「嫌い」であって、判断した結果折り合いがつくものです。その社長の下で働くことはものすごく辛かったけど、すごいと尊敬できる人でした。なおかつ生理的に気持ち悪いと感じたことはなかったんですね。そういう人というのは、ある程度自分が成長させてもらうまで縁のある人だと思います。

皆さんも嫌いだけど自分にとって必要な存在かどうか、なおかつ生理的に受け付けない感覚があるかないか、ここを冷静に見極めてください。

「生理的に無理だ」という嫌悪感を感じる相手であれば、それはあなたにとって損失の方が大きい相手なので、無理をして関わる必要はないと思います。

なんとなく嫌な感じがする人といるとこんな現象が起きる

電車に乗ってる人のイラスト
関わらない方がいい相手との見極め方は「生理的に無理かどうか」と話しました。
そのほかにもいくつか「何となく嫌な感じがする人」といて私が体験した心理的・身体的現象をお伝えします。

・謎の体調不良
・訳もなくイライラする
・二人きりには絶対なりたくない
・なんか変な匂いがする
・一緒にご飯は絶対無理
・気分の落ち込み
・会うことがわかると憂鬱な気分になる
・その人の話を聞きたくない
・すごい人だけど尊敬できない
・帰りの電車などでとても落ち込んだ気分になる
 など。

気分の落ち込みなどは生命力を奪われている状態ですね。これは確かに精神衛生上そばにいない方が得策です。

心の中にある焦りや不安、利己的な部分、そういった負の感情を自分で処理できずに相手に向く人が、無意識に相手から生命力を奪うのです。これがいわゆる「何となく嫌な感じがする人」の本質ではないかと思います。

処理しきれない劣等感や無価値観、恐れなどがある人は憎しみを持っています。もちろん誰しもこういった負の感情は多かれ少なかれ持っているものです。しかし、ここでポイントなのがその感情を自分で処理できるか相手に投げつけるかの違いです。自分で負の感情を処理できない人は周りをコントロールしようとします。自分の不足感を周りから補おうとするのです。例えば「愚痴っぽい人」や「人のせいにする人」、「俺自慢」、「こちらが聞いてもいないのに夢を語ってくる人」などは要注意です「自分を哀れむ人」ももちろんアウトです!このように話を聞いてもらうことで自分が処理すべき負の感情を相手に受け取ってもらっているのです。(お金を払ってカウンセリングへ行った方が解決が早いのにな…と思います)

この相手の無意識の負の感情に反応する人が「嫌悪感」という形で自分を守るのだと思います。だって自分をコントロールされたくないしエネルギーも奪われたくないですものね。

なんとなく嫌だと感じたらどうするか

ハーブとアロマのイラスト
では実際に、このなんとなく嫌な感じがする人に出会ったら、何をするか。まずは
直感をないがしろにせず警戒しつつ距離をとってください。関わらないことが一番の得策ですが、仕事上そうもいかない相手であったりした場合、そう簡単に逃げることはできないですよね。なので極力二人になる時間を避け、必要最小限の関わりで済まします。

●相手の言うことで「気持ち悪いな」と感じたら真に受けずに右から左へ聞き流してください。感情のスイッチをオフにします。

●一緒の空間にいるときはできるだけ換気をして空気を流してください。

●塩やハーブなどのエッセンシャルオイルの小瓶を持ち歩くのもいいと思います。
ハーブには浄化作用や魔除けの力があるとされ邪気払いに使えるものがあります。(ローズマリー、ホワイトセージ、ラベンダー、よもぎなど)

その人と会うときは自分の周りに塩をまき、エッセンシャルオイルのアロマなどを炊いてもいいかもしれません。(ドラキュラ?w)
その人と会ったあとはこういったエッセンシャルオイルやバスソルトをたくさん入れたお風呂にゆっくり使ってリラックスするのもGOODです。私は効果がありました!


このように相手に気づかれずに自分の周りに結界を貼りましょう。迷信的ですが、自分が信じているとちゃんと効果を発揮します。(プラシーボ効果)要は自分の気持ちがスッキリするものであれば何でもOK!ものすごいきつい炭酸水とかもいいと思います。


とはいえ、相手に対して嫌悪感を持っていると、それは相手にも伝わります。それはどうしようもないのですが、失礼なことではあるのでそこを認識して、最低限の謙虚さを持って接していきましょう。

これからの時代はもっと直感を大切に生きよう

石の上にも三年、とか
人間関係が嫌で逃げる人は次の職場でも同じことが起こるとか、
もっと会社に(俺に私に)コミットしろとか、

正直私はもうこの価値観はいらないと思います。もちろん自分の甘えで人間関係からフェイドアウトする場合は自分を省みることも必要ですが、本能的に危険を感じる相手(生理的に無理な相手)の場合、仕事を辞めることが得策になる場合もあります。そもそも自分がコミットしたいと思わない相手と一緒にやっていくことって無理があります。

どうせ生きるなら嫌いな人と我慢して付き合うよりも、良い感じの人を探したり、自分でやった方が健全ではないでしょうか。もちろんリスクはありますが、好きでもない人といるよりは人生が開けると思います。



ということで今日は「なんとなく嫌な感じがする人」というテーマで直感のお話をしました!YouTubeでもお話しているのでよかったら観てみてください(^^)



#なんとなく嫌な感じがする人
#直感

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