モテ期(映画版)から学ぶ心の穴の埋め方

恋愛・パートナー



すっかり肌寒くなってきた今日この頃。
今回は恋愛をテーマにブログを書きたいと思います!

あなたが惹かれる人はどんな人?

恋愛モードになる時って、
みなさんはどんな人に惹かれますか??


かっこいい人、綺麗な人
おしゃれな人
面白い人
頭がいい人
仕事ができる人
お金持ちの人
才能がある人
社会的地位がある人
などなど。


あなたが惹かれる相手の特徴を
ちょっと考えてみてください。


で、実際にそんな人に出会い、
惹かれて付き合ったりするとします。

そうすると、
こんな現象が起きたりしませんか?

・最初のうちはうまく行っていたのにどんどん相手の態度が冷めていった。
・自分ばかりが好きで頑張っている感じがする。
・恋人のようなことはしているけど、付き合おうと言われてないし、彼女の扱いとは違う気がする。
・他に本命(恋人や奥さん)がいる

なかなか、しんどい現象ですね。


それで、
こんな言葉をよく聞くと思うんです。

「自分が好きな人からは思うように愛されない」
「自分のことを好いてくれる誠実で優しい人は好きになれない。」
「この人と一緒になれば大事にしてくれるのはわかっているのに。」


なんでこんなチグハグな現象が起きるのか。
これには原理があります。

なぜその相手に惹かれるのか

この原理のポイントになってくるのが、
あなたが「相手に惹かれる部分」なんです。
なんであなたは相手のその部分に惹かれたのか?


実は、
相手に対して惹かれている部分て
本来自分が自分の力で身につけたい能力
だと思うんです。

容姿が魅力的な相手を好きになるなら、
自分の容姿にコンプレックスを持っていたり。

お金を稼ぐ能力がある人を好きになるなら、
自分の力でお金を稼げないことにコンプレックスを
持っていたり。

才能がある人を好きになるなら、
何も秀でたものがない自分に自信が持てなかったり。


だから、
自分がコンプレックスに思っている部分を刺激する人に惹かれるんです。


あるがままの自分では愛されない
〇〇でない私には存在価値がない
と思っている人は
このコンプレックスを埋めにかかります。


その手っ取り早い手段が
「持ってる相手と付き合う」
ということなんだと思います。


でも、そんなの当の本人は
はっきり意識しているわけではありません。


欠乏感に反応した心の動きを
「恋愛のときめき」にすり替えて
相手を好きになることで、
欲しくて仕方のない能力を
ゲットしようとするのです。

欠乏感から出会った相手とはうまくいかない

欠乏感で巡り合った出会いは
必然的にうまくいきません。

なぜなら、
欠乏感は他人に埋められるものではない
ということを無意識でみんなわかっているからです。
埋める役割をする人の心変わりがあれば
それでおしまいですから。


本来、相手に惹かれる部分は
自分で身につけたいものなんです。



容姿に自信がなくても
そんな自分を丸ごと愛せる自分であること。

今の自分でできる分のお金を
稼ぐことにOKを出すこと。

何も秀でた才能のない自分で
堂々と生きること。


あるがままの自分の能力を認めて
その自分で幸せに生きていくと決めた人から
この苦しくて辛い恋愛ゲームから脱出しています。

自分で自分を認めた時に起きる現象

欲しくて仕方のないものを認める。
そしてそれを持っていない自分でも
大丈夫だと認める。

どんなに悲惨な状態の自分でも
認めるしかないんです。

ブスで若くなくて才能もない。
そんな自分に賭けてみるんです。
詰んでる人生をどれだけ楽しめるか。
そこに意識を向けると、
不思議と力が湧いてきます。


すると、だんだんと欠乏感は癒えて
今まで惹かれていた相手が
5杯くらい湯を足した後の出涸らしのような
存在になっていくんです。


そしてさらに、
その状態になると
今まで見向きもしなかった
自分を愛してくれる相手に目が行くようになります。
というか、誰がきても正常な判断能力で
相手を見ることができるということです。


欠乏感を埋めるための相手だと
二人の関係は拡大しません。
でも、自分で自分を満たせる二人が出会うと
人生はより拡大していきます。


だから、それに見合う人がわかるんですね。
(逆に欠乏感を持った相手は弾く)

モテ期から学ぶ登場人物の心の成長

以上のことを踏まえて、やっとここからモテ期の話をしたいと思います。
モテ期(2011年映画版)を知らない人にざっくりと概要を説明します。

主人公は幸世(31)というサブカル系男子。
幸世は31歳にしてアルバイトで音楽などのカルチャー系メディア会社に入社します。
そこで働きながらTwitterがきっかけでみゆきちゃん(26)という女性に出会います。
みゆきちゃんはみゆきちゃんでおしゃれでイケてるカルチャー系の会社で働いてます。

明るくて可愛くてスタイル抜群のみゆきは出会った男全員をメロメロにしてしまうような羨ましい限りの女の子なんです。例に漏れずそんなみゆきにぞっこんになる幸世。でも、みゆきにはイケてるカルチャー系イベントオーガナイザーみたいな彼氏がいて、しかも同棲までしているんです。それを知った幸世はただでさえショックなのになんとそのカルチャー系オーガナイザー野郎は妻子持ちという事実を知るのです。そう、みゆきは不倫していたのです。

なんかいろんなものが込み上げてきた幸世は、カルチャー系オーガナイザー不倫野郎の取材中に(幸世は取材するライターという立場で不倫野郎は取材を受ける側)ブチギレてしまうのです。真木ようこ演じる先輩に引っ張られて強制退去させられる幸世。

そしてさらにみゆきの友達で幸世を好きになるるみ子(33)が登場して。
一見、幸世とるみ子は雰囲気が似てるんです。人とのコミュニケーションが苦手で、変わり者でうまく世間でやれなくて。でも幸世はるみ子のことは好きじゃないんです。るみ子じゃダメなんです。るみ子、すごく良い子なのに。


みゆきはみゆきで、あんなに羨ましい限りの女の子なのに、自己肯定感が死ぬほど低くて自分に自信なんかない。だから不倫をしてても苦しくて他の男の子と遊んで紛らわしたりするんです。

どんどんドラマはぐちゃぐちゃとしたそれぞれの感情がぶつかってクライマックスを迎えるのです。
(あ!そういえば仲里依紗ちゃん演じるシングルマザーも幸世を気に入っていました。幸世の何が女心をくすぐるのか私にはわかりませんでしたが、なんかすごくモテるんです幸世って…)

で、最終的にどうなったかというと、
フェスでみゆきを追いかける幸世、二人して泥沼に転がり落ちてそこへ駆けつける不倫オーガナイザー。
不倫オーガナイザーが「みゆき!俺嫁と別れてきた。結婚しよう」みたいなことを言うんです。(確か)
不倫野郎を見つめるみゆき、そのあとみゆきは幸世とキスをします。
泥だらけで笑いあう幸世とみゆき。唖然とする不倫オーガナイザー。なんかキラキラした加工で音楽流れてエンディングだったような…

以上がモテ期の概要です!!
全然わからないと言う方はサブスクとかで見てください。



で!ここからが本題なんですが
恋愛の構造がわかったみなさんなら、モテ期の登場人物の心の成長がわかるはずです。

幸世は冴えない人生を生きつつも、好きなもの(サブカル)で仕事を見つけ、
それがきっかけでみゆきに出会います。まず、カルチャーの会社に面接に行くという行動を起こしたからこそ幸世の人生の風向きが変わり始めたのです。そして、仕事をする中で心を鍛えられていく幸世。

みゆきはみゆきで、自分には秀でているものが見た目しかないと思っているから、才能やお金や権威のある不倫オーガナイザーに惹かれるのですが、幸世と出会うことでみゆきの中の「こんなんでいいわけない」と言う本音がどんどん大きくなっていきます。

るみ子は、幸世に振られ、リリーフランキー演じる幸世の会社の社長?と一発やって、どん底と虚しさの境地に至ったことで吹っ切れて清々しい気分でホテルを後にします。そして朝食にマクロビのルームサービスではなくチェーン店の牛丼を3杯もおかわりします。


三人三様に自分のコンプレックスと向き合って克服する過程で、好きだった人から卒業したり、勇気を出して本当に好きな人に愛を伝えたりしていくのです。


私が一番注目したのはみゆきの行動です。
幸世に告白された時、みゆきは「私、幸世くんじゃ成長できない…」と言って幸世を振るのです。
(幸世、「そっか。ありがとう…」と小さな声でお礼を言って雨の中帰るんです(;;)この時の幸世の切なさったら!)
みゆきの気持ち、すごくわかります。今の自分ではまだ足りない、まだだめだ、と思っていると自分を引き上げてくれそうな力のある相手を選ぶんです。自信がないけどそこそこ可愛い20代中盤から30前後の女性あるあるです。そしてちょっと力のある女好きの既婚男性はそんな女性の欠乏感を察知する能力があります。需要と供給がマッチしているのですが、それは女性側からしたらまやかしです。現にみゆきはずっと寂しさと罪悪感を抱えています。幸せじゃないんです。

で!みゆきの偉いところは、地位や権威、才能、お金、容姿、全て持っている不倫オーガナイザーを自分から切る決断ができたことです。普通は手に入れたかった人から「嫁と離婚する。結婚しよう」と言われれば喜んで快諾するところを、みゆきは全く違う行動に出ました。
みゆきは、容姿以外何もない(と思っている)自分を認めたのです。幸世の熱い思いに心打たれたのもあると思いますが、それよりもみゆきの自分を肯定する力が背中を押したのだと私は思います。
みゆきは自分が成長するのに誰かに引き上げてもらう必要はないと理解したのかもしれません。


心のコンプレックスを認めてそんな自分のことを肯定したら、今まで好きだった人がそうじゃなくなったんです。欠乏感を埋めるための相手は欠乏感がなくなったら必要なくなります。
だからこそ、みゆきは幸世を選んだんです。何もない幸世、でも幸世は自分のことを認めています。ただただみゆきが好きな気持ちだけです。


この後、幸世とみゆきがどうなるかなんてわかりません。
映画は泥まみれで笑いあうシーンで終わっています。


でも、みゆきも幸世もるみ子もみんな心の穴と向き合って、自分を理解したことは確かです。
自分のコンプレックスを認めていくと、相手に満たしてもらおうとすることがなくなるので、冷静なまなこで相手と自分の関係を見ることができます。そうすると出会う相手が誰であれ、その人のあるがままを認めることができるので、きっとパートナーの許容範囲が広がると思います(笑)
以上が私のモテ期から学ぶ心の穴の埋め方でした!


私は、恋愛の本質って自分のコンプレックスに向き合うためにあるんだと思っています。
楽しい嬉しい大好き!という感情を味わうことができるのも恋愛の一面ではありますが、セットで苦しさや悲しさもついてくる人は自分の心と向き合ってくださいというアラームが鳴っていると捉えてみてください。

そして自分の心の欠乏感に気づいたら、その相手のことを真っ直ぐに見ることができるはずです。
苦しみや悲しみともさよならするタイミングが来ます。

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