仕事や人間関係、健康のことなど、生きていると苦しいことに出くわすことはよくあります。そんな時、苦しさから逃げるか向き合うか選択は自由なのですが、私はその苦しさの中に突き進むことをお勧めしています。なぜかというと、「現実的な答え」があるからです。
私はベビーシッターのお仕事をしているのですが、このお仕事をしていると、壁にぶち当たることがよく起きます。
最近もショックだった出来事がありました。何かというと、評価が立て続けに下がったことです。私が登録しているベビーシッターマッチング会社は、ベビーシッターがユーザーから5段階評価を受けるシステムになっているんです。
今まで私は評価を気にせずやってきたのですが、ふと何の気なしに自分のプロフィールページを見たときに、評価4がつけられていたのが目に止まりました。そのこと自体は別に大したことではありません。相性もあるし、そういう評価をする人だっています。しかし、この評価を皮切りに2週間ほどの間に立て続けに数件、低評価を受けたのです。
ちょうど、サービス料金を上げようとしていた矢先だったので、ショックでした。
むしろ頑張ったユーザーさんだったり、ちょっと自分勝手だな、というやりとりをしてくるユーザーさんに限って低い評価をされてモヤモヤしたのです。
その時の私の頭の中は嫌な思考で充満していました。「人に悩みは相談しない方がいい」なんてブログに書いておきながら、友人に電話をかけて愚痴を言う始末。そんなことをしても気分が晴れるどころか余計にモヤモヤが溜まり、案の定、さらに気分が悪くなったのです。(だからブログにも書いたのにw)
私は自分を正当化したい気持ちでいっぱいでした。
「頑張ってるのに!」
「自分の態度は棚に上げて、人を低評価する人なんて幸せな人じゃないに決まってる」
「たまたま運が悪かっただけだ」
こんな風に頭の中は相手を責め、現実を否定する思考が沸き起こっていました。
そこで、友人が共感してくれると思ったのですが、返ってきた答えは素気ないものでした。
「感情に飲み込まれても仕方ない」
「ここで愚痴っても何の意味もないよ」
「もういい加減、現実に振り回されるの疲れない?」
こんな感じのことを言われたのです。
悩んでいるから相談したのに、逆に責められているような気持ちになって悲しさとムカつきの感情が出てきました。頭の中で「何もわかってないくせに、浅い正論で説教しないでよ」と悪態もついていました。←自分から相談しておいて最低( ◠‿◠ )
この時私は感情的になって友人に反論してしまいました。
ただこのことで、感情が吹き出した後は冷静になったのです。
確かに友人の言っていることは正論です。何も間違ったことを言っていないし、自分の考えをアドバイスしてくれているのです。そして、私の急な相談に乗ってくれて時間を使ってくれた友人に感謝こそすれ、ムカついている自分のヤバさにも気づきました。
目が覚め、自分の幼稚さを反省しつつ考えました。
そうすると、冷静に今自分が何をしなければいけないかということが見えてきます。
まず第一番にすること、それは「現実をしっかり認める」ということです。不運もあるかもしれないけれど、低評価を受けたのなら私に原因があることは確かです。改めて自分を振り返ると、実際に思い当たる節もありました。そうなってくると次にすることは具体的な改善です。
私は最近たまたま友達になったベビーシッター仲間に連絡をしました。
この人が本当にすごくて、全国ランキングトップクラスのベビーシッターさんなんです。もちろん金額もトップクラスで経歴も申し分ない。そして心からベビーシッターという仕事を愛している。そんな彼女に連絡をして、事情を説明しました。
彼女は親身になって状況をヒアリングしてくれて、さらに自分がどういうことをしているか詳しく教えてくれたのです。なんて良い人だ!
私は早速彼女のアドバイスを参考に細かいやり取りやプロフィールページを変えて行きました。自分の感情は一旦置いといて、ユーザー目線でどういうサービスなら安心か、助かるか、嬉しいか、を意識して、コミュニケーションを丁寧に心がけました。子供と遊ぶアイディアを考える時間も増えました。
1週間後、
評価を見ることが怖かったのですが、勇気を出して見てみると
ユーザーさんが立て続けに嬉しいコメントの評価をしてくれていたのです!
すごく嬉しかったです。
それと同時にこの時、低評価をしたユーザーさんにも感謝の気持ちが起きました。
あのタイミングで立て続けに低評価を受けたからこそ、私は自分を省みて改善してさらに良くなることができたのです。そして、よく考えたら、今まで高評価ばかり続いていたことがどれほどありがたいことだったのか。依頼してくれるユーザーさんの存在のありがたみにも気付かされました。
低評価をするユーザーさんの意見こそ、結果的に自分を救ってくれる神の一声だと気がつきました。よく思い返せば、自分がより良くなる時というのは一見嫌なできごとの後なのです。
受け入れたくない現実から目を背けるのではなく、その現実に真正面から取り組むことで人生はより拡大して行きます。結果的に自分の実力もつき、生きやすくなるのです。
できれば起きてほしくない望まない現実が来たときは、ジタバタ抵抗せずに一旦冷静に受け止める。もちろん、この時に沸き起こる負の感情は思う存分認めてあげてください。この感情に蓋をして、無理矢理現実を改善しようとしても、認めてもらえなかった第一感情が出ていく機会を失って、思わぬところで爆発してしまいます。
「悲しかった」
「悔しかった」
「ムカついた」
などのネガティブな感情を自分だけは認めてあげて欲しいのです。
誰かにぶつける必要はありません。ただ自分がそう感じていることを認めるのです。
その上で、自分ができる範囲の改善策を具体的にとっていく。
心がすり減るようなことは改善とは言えません。
私だって、いくらユーザーさんのためだからと、自分の心がすり減るようなサービスは提供できません。
どうしてもやりたくないことはどうしたら避けられるかを考えます。
そうやって、丁寧に一歩一歩自分の生きる道を進んで行きます。焦らず、自分のペースで。でも必ず現実と真正面から向き合えています。
嫌なことから逃げるのではなく、その先にどうなりたいかを想像して現実と対峙しながら進んでいくのです。
それでは今日はこのへんで。
コメント