先日、一緒にいた友人にとても悲しいことが起きました。
それは慰めの言葉なんて通用しないほど悲しいことでした。
私に友達の苦しみ・悲しみをなんとかしてあげることはできず、見守るしかありません。
私がしたことは、友達の背中をさすることだけ。
とても小さな頃、悲しい時、怖い時、辛い時はお母さんが背中をさすってくれました。
なぜか安心したのを覚えています。
友達の背中をさすると、悲しみがもっと伝わりました。
友達の悲しさが伝わり私も悲しくなりました。
ハッとしてカバンから出したポケットティッシュはぐちゃぐちゃ。
どうしてこんな時に限って、綺麗なティッシュが出てこないんだろう…
それでも友達は「ありがとう」と言って受け取ってくれました。
少し経って、少し落ち着いた友達が、
「あれ、ありがとうね」
「ん?」
「背中さすってくれたでしょ。やってくれた時安心した」
というようなことを言ってくれました。
その後で、私は思い出したのですが、その友達も
私がとてもしんどい時にそばで背中を「バン!」と叩いてくれたことがあります。
その「バン!」はとても私を元気付けてくれる「バン!」でした。
一瞬でも体にエネルギーが戻ったことを覚えています。
みなさんも隣にいる大事な誰かが、辛い時、悲しい時、怖がっている時、
背中をさすったり、ポン、と手を置いたり、バンと力を与えたりしてあげてみてください。
嫌がられたら謝ってやめればいいのです。
同じように苦しむことはできなくても、相手の感情に寄り添うことはできます。
生きていると、とんでもなく苦しいことも、悲しいことも、許せないと思うようなことも体験するかもしれません。
そんな時、誰かの手の温もりに心が落ち着くことがあると思います。
たとえ一瞬でも、この瞬間は人を救う一瞬です。
傷ついている誰かがいたら、ためらわずに、優しく手を添えてみてあげてください。
それでは今日はこの辺で。
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