今日は私が出会った大人の女性たちの話をしたいと思います。
その女性たちの一人は自分で事業をしている美しい40代の社長Aさんです。
もう一人は旦那さんが社長の裕福な家庭の40代の専業主婦Bさんです。
Aさんは結婚をしておらず(バツイチ)お子さんもいらっしゃらないのですが、自分の事業があって従業員を抱え海外を飛び回っています。
Bさんは既婚者で仕事はしていないのですが、お子さんが二人いる専業主婦です。
最近私はこの二人の女性から本音を聞く機会がありました。
その本音というものが、表から見えていることからは想像がつかないほど孤独なものでした。
バリキャリにもなれず、結婚はおろか恋人さえいない私にとっては彼女たちの人生は憧れそのものです。ドブから雲や太陽を見ているような立場の私には、彼女たちの孤独が思った以上に生々しく胸が痛くなるものでした。
社長であるAさんは容姿端麗頭脳明晰な上、ビジネスも成功していて、なんならYouTuberとしても人気があり何十万人も登録者がいます。こんなパーフェクトな能力の持ち主であるにも関わらず、気さくでどこか人間臭く正直な人です。そんな美しく能力のある女性の悩みは「彼氏が欲しい」ということでした。
ここで、「お、じゃあ俺でもアタックすればイケるかも」なんて男性が湧きそうですが、勘違いしてはいけません。私のような一般人が言う「彼氏が欲しい」とは訳が違います。彼女の実力は先ほど申し上げましたよね。この実力の女性に見合う男性ってそこら辺にいると思いますか?いないですよね。
彼女のような女性が言う「彼氏欲しい」は『“私の能力に匹敵する”彼氏が欲しい』と言う意味です。その辺の男が相手になるわけはありません。いくらでも男は寄ってくると思いますが、見合う男がいないのです。ビジネスをしている女性の相手になれる男性は最低限のスキルが必要です。例えばネイティブ並みにビジネス英語が話せるとか、彼女の仕事に貢献できる技術があるとか、「コーヒー買ってきて」と言うような彼女の指示全てに素早く従える柔軟性など。稼ぎはなくてもいいかもしれませんが、その分人権も必要ありません。彼女の足を引っ張らないようにするだけでもよほどの能力がないと成立しないと思います。我やつまらないプライドを出す隙は1mmもありません。このような条件を含んだ「彼氏欲しい」と言う発言なのです。
彼女は孤独だな、と思いました。
自分が有能であるが故に、釣り合いの取れる男性は皆無に近いのです。
男性であれば能力が高ければ高いほど自分にとって都合の良い女性をたくさん引き当てます。
でも女性が有能であっても、彼女の求めるような優秀な男性は中々現れないと思います。優秀な男性は自分がビジネスなりしてすでに丁度良い女性を得て家庭を築いています。そして彼女の犬になれるほどプライドを捨てて女性に尽くせる男性は幻のポケモンと同じレベルで入手困難な存在です。
「彼氏欲しい」と言うポップな響きに相応しくない悩み深さを感じ、他人事ながら祈らずにはいられませんでした。(ドブから)
そしてもう一人の女性Bさんのお話です。
彼女は母として妻として完璧です。いつも身なりを綺麗にしていて、毎朝5時前に起きて子供たちのお弁当を作り、毎晩美味しい夕飯を作ります。週に何個もある習い事の送り迎え×三人分、休みの日には子供三人を一人で行楽地に連れて行き遊ばせる。車の運転も受験の準備もその他諸々の日常の手続きも全て一人で完璧にこなしています。
もちろん、旦那さんが十分に稼いできてくれるので物理的に何不自由のない暮らしを妻子に与えることができています。側から見ていたら働かなくても余裕のある暮らしができるとても恵まれた女性だと思います。
でも彼女は言います。「夫婦間に『対等』と言う感覚はない」と。忙しくて優秀な夫の足を引っ張らないように常に気を使って生きています。「日常の会話なんてない。夫婦の会話は業務連絡のようなLINEのやり取りだけ」だと。
彼女は「日常の夫婦の何気ない会話ができないとしたら、私には何もない。仕事もしていないから私から提供できる話なんてないの」と言います。
(ドブにいる)私からすれば子育てというこれ以上にない面白いコンテンツを日々こなしているのだから、むしろ話題しかないだろと思うのです。ですが、仕事では優秀だけど子育てや家庭に興味のない夫が伴侶だと、物理的には恵まれていても、心理面では寂しいのかもしれません。
強くて美しくて性格も良い二人の女性。全くライフスタイルは違うけど、彼女たちからはその人生を選んだ覚悟のようなものが伝わってきます。愚痴を言うわけでもなく、「これが私の人生」と受け入れて柔軟に生きています。
私は彼女たちを「かっこいいな」と思いました。
どうにもならない現実の寂しさや納得のいかなさを抱えながら自分の人生の責任を背負って明るく気丈に生きている彼女たちが尊いなと思います。
素晴らしいキャリアがあっても、恵まれた家庭があっても、孤独と言うものは容赦がありません。
ドブにいると、視点が低いので足元から見上げることができます。優雅に泳ぐ白鳥も水中では足をバタバタさせながら必死に泳いでいるものです。
そして力のある人のずるさや愚かさも見えてきます。力があるのだから、仕事ばかりではなく、自分の欲ばかりでなく、身近にいる人のことを愛する努力をして欲しいなと思うのです。お金をたくさん稼いで何不自由のない暮らしをさせるのももちろん愛情だと思います。だけど、女性や子供は心の繋がりを大事にする人が多いのです。寂しいと思われている内はまだ愛情があります。女性が諦めて感情を失うと修復は難しいのです。1日5分でもいいので、奥さんに意識を向ける時間を作ってみることをお勧めします。私はそれが世界平和につながると本気で思います。ドブからの声なんて聞こえるはずはないと思うけど、念は飛ばしておきます。
安心して笑顔でいる女性をもっとたくさん見たいなと思います。私も幸せな気持ちになるし安心するから。
世の中の男性にとって一番難しいことは、仕事で成功することでも地位を築くことでもなく、隣にいる女性に安心を与え笑顔にすることです。お金も稼がなくちゃならないし大変ですが、だからこそ生きている意味、夫婦でいる意味があるのだと思います。
そんなお話をYouTubeでもしています↓
孤独に生き抜く女性たち

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