「楽しい」より「辛い」という体験が人生をより良く変えていく

人生

私は「楽しくイキイキと仕事をして生きていきたい」と思っていました。確かに膨大な時間を費やす仕事、それが楽しいに越したことはありません。

仕事って何も会社員として働くことだけじゃなく、自分の作ったものや表現したもので生計を立てたり、主婦として子育てや家事をして家庭を維持したり、つまり生きることそのものが仕事だと思っています。


それで、この仕事ができるだけ楽しくやっていきたいと思って暮らしてますが、気づいたことがあります。それは、楽しいと思って仕事をしているときより、「辛いなぁ」「しんどいなぁ」「辞めた方がいいのかなぁ。てゆうか辞めたいなぁ」ってメンタルがガタガタヒリヒリしているときの方が得るものがすごいことに気がついたのです。

楽しいことは頑張らなくたってできます。「楽しい〜ありがと〜」で、終了です。でも、しんどいことってそれでも進まなきゃ行けないから、色々試行錯誤して模索すると思うんです。どうやったらちょっとでも楽しくできるかとか、しんどい時の乗り越え方とか。知恵もつくし、自分と葛藤することで色んな思いを味わいます。


苦しい、辛い、でもあとちょっと頑張ってやってみる。


その先に、フッと心が軽くなる瞬間が訪れます。


仕事の依頼でイラストを描くことは嬉しく楽しいことですが、それでも色々と不安やめんどくさいことはたくさんあります。数千円のイラストに修正が何度も入ったり、私が描く意味ないじゃんてくらい誰かのタッチに寄せて欲しいみたいな依頼だってある。それでも「あ!なんか今楽しくなってきたぞ」と光が差し込む瞬間はあって、その時、私は何かを掴んでいるんですね。苦しみの中から自分の糧になる何か大事なものを掴んでいる。例えば、頼んでくれるお客様の立場に立つ想像力を培っていたり。


それは、楽しく仕事を進めているだけじゃ気が付かないものです。


ベビーシッターのお仕事もそうです。楽しいことはもちろんあるけど、それより大変なことの方が多い仕事です。心も身体も疲れてしまって、私にこの仕事を続ける資格なんかないんじゃないかって自分を信じられなくなるときだってあります。そんなとき、とても大事なことを学ばせてもらっている最中なのです。人の子供を預かるという責任を深く感じることや自分へのエゴを無くす訓練だったり。


確かにやりたくないことばかりだと、嫌になってしまいますよね。苦しんでいる最中は「そりゃ楽しいに越したことはない」って思いますよね。


そんな時、「この苦しさからは何を掴めているのか?」「この辛さから何に気が付くことができたか?」と考えてみてください。辞めてもいいのです。でもせっかく辛さを味わっているからには、必ず掴めるものがあるはずなんです。


蓮根て、泥沼の中から収穫するんですよね。私、それを知らなくて、あんな白くて綺麗で美味しい食べ物が、あんな泥沼の底で育つなんて!とびっくりしたことがあります。あれ、一番最初に見つけて食べてみようと思った人すごくない?なんで泥沼に手を突っ込んだんだろ?

話が逸れました。言いたいことは、苦しみの中にこそ、あなたの人生にとって必要な希望が落ちてるかもしれません。それはまだ見つけられずに暗闇で光り輝きながら、あなたから見つけてもらうのを待っています。


私は、人生って大体そうなのかなって最近思うようになりました。
楽しい中からは見つからない大事なものがあります。苦しむ体験をするから見つけられるものがあります。それは誰にも奪えない大切なあなたの宝物になってくれます。



楽しく仕事をすることに越したことはありません。
でも、辛さや苦しさが自分の人生を発展させていくことは間違い無いのです。


たまたま辛い時期の人、苦しい体験中の人、泥沼に落ちたと思って覚悟して宝探しをしてみてください。
苦しむ意味、辛さを味わう意味は大切な何かを見つけるために訪れます。


楽しい仕事って、待ってて向こうからやってくるものじゃなくて、辛さや苦しさも込みで自分が楽しいと決めていくものだと思います。自分が楽しむんじゃなくて、仕事の方を楽しませるくらいの気持ちで立ち向かうことをお勧めします。


それは、恋愛・パートナーというジャンルでもそうです。お金のジャンルでもそうです。受け身の被害者に留まらないで当事者意識で、自分の人生を楽しませてください。それは苦しい、辛い、ということをうまく利用することでもあります。わざわざ苦しみ続ける必要はないけど、「臭いものに蓋」精神で嫌なことから逃げても心は何も成長しません。逃げ切れる人生ならいいけど、自分が強くなった方が生きやすいと思います。そして、見える世界もきっと変わっていきます。それはとても楽しいことだと思うのです。

それでは今日はこの辺で。



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