先日、カーシェアリングで帰宅していた時の話。道が渋滞していて返却予定時刻にギリギリ間に合うか間に合わないかでした。延長料金を払えば返却時間に余裕ができます。私は延長することにしました。
その時、
「間に合うかもしれないのに延長料金を払ってしまうのはもったいない」
という気持ちが少しだけありました。
ですが、いざ延長してみるとすごくホッとしたんですね。急いで間に合わせなくても大丈夫という安心感で私は落ち着いて運転することができました。
この時、「あぁ、心に余裕を作ることは大事だな」と実感したのです。
ギリギリで間に合いたい!と思いながら運転していたら焦ってしまって運転も危ないですし、気持ちもイライラするでしょう。
だから、安心と安全をお金で買うのです。
お金とはこういう時こそ使うものだと思いました。
心の余裕を持つことの大切さを実感した時、
心の余裕というものは、自ら作り出さないと生まれないことに気がついたのです。
心に余裕を作るには
心の余裕は場数で作られる
例えば、慣れない仕事でいっぱいいっぱいの時、なかなか心に余裕はできません。
それが何日か経ち、場数を踏んでいくことでできることも増え、どんどん心に余裕が生まれます。
車の運転もそうです。最初に道路を走る時は怖さと緊張で余裕はありません。
それでもその怖さを乗り越えて実践を積むことで慣れていき、心に余裕が生まれます。
恋愛にしてもそうですよね。恋愛がうまくいかないとき、自暴自棄になったり、精神がすり減ったりして心に余裕を持つどころではありません。ですが、そんな苦しくて辛い経験をするからこそ、人生を受け入れ肯定していく強さがつき、心に余裕が生まれるのだと思います。
心の余裕は性格や条件では生まれない
お金持ちだから余裕があるとか、仕事ができる人は余裕があるとか言いますよね。
それは、お金や仕事やパートナーが心に余裕をもたらしてくれるのではなく、心に余裕を作ってこれた人だから、仕事にも、お金にも、パートナーにも恵まれるのではないでしょうか。
心に余裕を作ることは簡単なことではありません。
冒頭で、お金で安心と安全を買うと言いましたが、確かにお金があれば余裕を持つことはできます。ですが、そのお金を稼ぐためには、色々と経験をします。
心の余裕とは、大変だと思う現実が起きる度に自分を励まして生きていった結果、作られる産物です。
何事も自分の思うように行けば楽かもしれないけれど、心に余裕を作る機会は訪れません。むしろ、望まない現実こそ自分を変化させ、心に余裕を作るために必要な条件だと思います。
望まない現実が起こると、自分に対しても自信を失ったり現実を否定したくなりますよね。でもそこで辛さや苦しさを見ないようにするのではなく、ありのままの現実を受け入れる勇気と自分の気持ちを認めることができれば、心を成長させることができるのではないでしょうか。もちろんとても苦しいことなのですぐにはできずとも、時間がかかっても、自分を投げ出さずに日々を送ることが大切です。
なぜ心に余裕があるとうまくいくのか
一緒にいて楽しい
心に余裕がある人は、無理に自分を飾りません。必要以上に周りに自分をアピールしようともしません。自分のことだけ考えずに周りに関心を持ち相手を理解しようとします。なので周りにいる人は一緒にいて安心できます。楽しい時間を過ごせます。
だから人が声をかけやすいのです。この人と一緒に何かやりたいな、と思う人がその人に仕事や人脈を運んできます。
心に余裕があれば物事を楽しめる余裕も持っています。楽しく何かをする人はアイディアも出やすいし生産性がいいので、結果もうまくいくんですね。
周りを思いやれる
心に余裕がある人がうまくいくのは、気持ちに余裕がある分、冷静に周りの状況を見れて全体にとって良い判断ができるからです。自分だけのことを考えず、周りのことを思いやれる人は信頼されます。
一緒に仕事をする、パートナーとして生活を共にする、人間関係を良好に築くにはお互いに人を思いやる信頼関係が必要です。それにはやはり、他人を思いやれるほどの心の余裕を持つことはとても大切なことだと思います。
逆に気持ちに余裕がない人は自分のことにばかり意識が行きがちです。
自分のことをわかって欲しい、認めて欲しいという気持ちが強いと、相手の立場を想像するどころではなくなってしまいますよね。もちろん相手を思いやる余裕はありません。
余裕のなさから「自分さえなんとかなれば」という態度になってしまうと周りから人は離れていってしまいます。
心に余裕を持つために今日できる小さな一歩
心に余裕がある人というのは、性格や条件では作られないと言いました。
心の余裕とは、望まない現実の中で作られていくものだとも言いました。
心に余裕がない人でも意識さえすれば、心に余裕を持つことはできます。
心に余裕があるのは、自分を認めて人生を投げ出さずに生きているからこそです。
それは、自分の人生に責任を持つということです。
誰かに認めてもらおうとするのではなく、まずは自分が自分を認めます。
心に余裕を作るのに一番大事なことは、どんな自分もその自分の人生も認めて励ますことです。
自分が嫌いになるような日も、イライラしてどうしようもないときも、それも自分だと受け入れて、
自分の人生投げださずに進めば、気がついた時に心の余裕が作られているのです。
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