人と話をしていて共通の認識で話せる人と話せない人がいます。これは何の違いかというと経験値の違いです。
例えば、恋愛できつい経験をして現実と向き合ってきた女性ならば男性の性質をある程度理解しています。だから恋愛の話になると恋愛経験がある人同士の会話は共通の認識で進みます。ですが、恋愛経験のない人、もしくは恋愛で痛い思いをしたことがない人だと「いや、そういうことじゃないんだよ」と、認識がずれることがあるのです。
それは経験値がないので仕方のないことです。
これは結婚している人としていない人、子供がいる人といない人でも言えることです。仕事に関してもそうです。社長の気持ちは社長になった人でないとわからないし、会社員と自営業者では物の考え方や人生設計が全然違います。
また、ブラック企業で死にそうになった経験のある男性とホワイト企業で何の負荷もなく生きてきた男性とでは生き抜く力(這い上がる生命力)や社会を見れる視野に差が出ます。
自分が実際に経験したことでないと地に足のついた発言はできません。
ある程度魅力のある人間になるには経験が必要だと思います。特に辛い経験というのは人を面白くさせます。ただ、ここでのポイントはただ経験だけしていればいいわけではなく、ちゃんと嫌な現実と向き合って自分の至らなさを受け入れて現実を認知できたかが重要です。離婚を経験した男性の中には全く成長をせず何も学ばなかったのかな?というような人がいます。これは結婚すら学びになっていなかったということです。せっかく「結婚」・「離婚」という人生の大イベントを経験して成長できるチャンスを掴んだのにも関わらず棒に振るったのです。「嘘だろ」と思います。
逃げることだけ上手で人生に真剣に向き合えない人は何を経験しても身にならずつまらないままです。現実を認めずに他人のせいにしながら自分を守って生きていると本当に死ぬほどつまらない人間になります。
「しんどい」のその先に掴めるものがあります。これを掴んだ人とそうでない人とでは見えている世界が違うのです。前者は感性の豊かさ100だとすると後者は20くらいです。感性が貧弱だと自力で人生を楽しく描く力が弱いのです。だから他人に依存したり不平不満が多くなったりするわけです。そんな行き詰まった人生から抜け出すには「現実から逃げるな」と自分に言い聞かせてその場で踏ん張ることしか道はありません。
「しんどい」のその先に自分の本当の人生が待っています。どうせなら自分の力で人生を喜びに満ちたもので彩りたいと思いませんか。そしてたまには誰かのために自分を犠牲にすることも悪くはないのではないでしょうか。利他のために生きる方が幸せを感じやすいと思うし、自分にも力がつきます。
うまくいっていない人は自分を大切にし過ぎているように感じます。少しでも自分が得するように考えて動くからうまくいかないのです。なんでそうなってしまうかというと、力のない弱くてつまらない人間だからです。つまり経験値が低くて、せっかく経験しても何も学んでいないからです。仕事でも恋愛でも自分が割を食うくらいのマインドでたまには踏ん張ってみてはどうでしょうか?その方が胆力が付き人から好かれます。
「俺が生活費全額養う」「私が一生面倒見る」くらいの気骨で相手を幸せにしたいと思う人が仕事も結婚生活も幸せに送れる人だと思います。
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