前回の記事「前世がセミだったら」で、セミがもがき苦しむ自分のことを冷静に眺めてツッコんでいることを書きました。それで、そのセミが人として現れたらと想像したんです。セミの擬人化ってやつです。
私の前世のセミが擬人化したら…
私の中でこの人が浮かびました↓
海外ドラマ「ロスト」でサイード役を演じたナヴィーン・アンドリュースという俳優さんです。
なんで浮かんだかわかりませんが、パッと出てきました。
私は小さい頃、アニメで頼りない主人公に突如現れる相棒のような存在が羨ましいと感じていました。
アラジン(ディズニー)にとってのジーニー
月野うさぎ(セーラームーン)にとってのルナ
キキ(魔女の宅急便)にとってのジジ
危なっかしい主人公をサポートする助っ人のような存在。
私にもそんな相棒(パートナー)が欲しいな〜と子供心に思ったものです。
そこでふと、自分でこの相棒を召喚(イメージ)してみるのはどうだろうと考えました。
人間関係に思い悩んだり、人生が行き詰まるのは、「自分」の思考や信念が原因です。
だから、自分以外のものの見方や考え方ができる人が側にいて冷静にツッコンでくれれば、苦しみはグッと少なくなると思ったのです。
それは、自分の意識を変えることに繋がっていきます。
で、そのツッコミ役は現実に生きている人間じゃなくていいのです。
自分で自由にキャラを思い描き、なんとなく自分の斜め後ろあたりに立っているイメージをします。
キャラが思い浮かばない場合は、自分だけど中身が全然違うアバターをイメージしてみてください。
現実に反応して何か思考し、暗い気分になっているときに、この相棒を登場させます。
その相棒はどん底にいる自分に、自分が考えていることの真逆を言ってきます。
自分が「あの人から愛されていない」と考えているのなら、
相棒は「別に問題ない」と言って来ます。
自分が「会社をクビになってどうすればいいのかわからない」と絶望していたら、
相棒は「別に問題ない」と言って来ます。
自分が「病気になって元の生活に戻れない」と悲観していたら、
相棒は「別に問題ない」と言って来ます。
この相棒の発言にはポイントがあって、
起こってしまった現実に抗うことは一切言わないのです。
慰めや期待を持たせることなどは全く言いません。
どんな現実がやってきても、その現実を全肯定します。
自分が暗い気分でいると冷静にツッコんでくれる相棒。
自分の意識でいるとどうしても培ってきた観念や信念で物事をジャッジします。それが苦しみを生むのです。
そんなとき、相棒が現れて
セミ「愛されてなくてもよくない? キツかったら他当たってみる? そんなことよりハワイ行きたいから一緒についてきて」
自分「え、愛されてないの悲しくない? (ハワイ…)」
セミ「悲しいかもね。でも仕方ないでしょ。キツかったら他当たってみる? 見て、海亀と泳げるツアーがある」
自分「確かに仕方ない…よね。(海亀と泳ぎたい…)」
こんな感じで自分の意識に飲まれることなく、自分の思考を緩めていきます。
本体の自分は思う存分自分の思考に苦しんでいていいのです。
でも相棒は一貫してその悩みが問題だとは思っていません。
自分以外の相棒を意識しておく。これは気分が悪くなっていると気づいた時に呼び出してみてください。
自分一人では解決できない悩みも、自分と真逆の意見を言ってくる飄々とした相棒がいると思うだけで、現実に飲まれずに自分の苦しい思考と距離を置くことができます。
この意識を変える方法は具体例がもっとあった方がわかりやすいと思います。
言葉で伝えるより漫画とかにした方が伝わるかなぁ…。
とにかく、あなたが思い悩んでいる現実というのは、側から見ていたらそれほど絶望的でもないし、全く違う見方もできるということが往々にしてあります。自分以外の人の悩みを聞いているとわかりますよね。でも本人は自分の意識に囚われているからなかなか他の可能性が見えないのです。それはそうですよね。渦中にいる時はショートスパンでしか物事を捉えられない。引いて捉える(ロングスパン)とうんと楽になるのですが。。だからこそ相棒の存在を作っておくことが重要です。
それでは良い週末を。
コメント