苦しい思考を手放して新しい自分を作るエクササイズ

ワーク



人生が思うように行かず気持ちが苦しいときってありますよね。そんなときにやってほしいことがあります。それは、自分が苦しくなるくらい「強く思っていることを手放す」ということです。

究極なことを言えば、人は他人や状況によって苦しめられるのではなく、自分の思考によって苦しみます。
いくら相手や状況のせいにしてそれらに変わってもらいたいと願っても、そうはなりませんよね。
そうするとどんどん苦しくなって、望んでいるような人生を生きることができなくなってしまいます。

そこで、今回はあなたを苦しめる思考を手放していくエクササイズを行いたいと思います。

苦しむ思考のメカニズム

【ステージ1】
エクササイズに入る前に苦しむを生む思考パターンを見ていきましょう。人の心の動きには段階があります。
「こうなったらいいな」「ああなったらいいな」という希望や願望を抱いているとき、心は希望や楽しみに満ちていますよね。心が健やかな状態です。


【ステージ2】
こういった健やかな願望が続けばいいのですが、人間は賢いので未来を考え不安になり、自分を守ろうとする性質があります。だからこの願望を叶えるべくだんだんと気持ちが強くなってくると、「絶対こうなりたい」「絶対あれを手にしたい」という執着が出てきます。心が欲求不満でモヤモヤしている状態です。


【ステージ3】さらにこの感情が進化すると「こうならなかったら絶対嫌だ」「あれが手に入らなかったら生きてはいけない」という恐れや不安が出てきます。ここまで気持ちが進化したら一旦停止の合図です。

潜在意識は肯定と否定の区別がつかない


実は、脳の無意識の領域では「こうなったら嫌だ」と思うことは「こうなりたい」と同じと捉えてしまうんですね。だから、こうなることを否定すればするほど「こうなる」を強化しているのです。なので、強い不安や恐れから否定したくなる妄想が浮かんだら一旦止まれの合図なんです。



脳の無意識の領域、つまり潜在意識というのは「否定」が通用しません。「こうなったら嫌だ」と否定すればするほど潜在意識は「OK!こうなるで行こう」と認識し、嫌な現実の方へ舵を切らされるのです。(こわい!)


皆さんも身に覚えがないでしょうか?
「こんな上司の元で働きたくない」と思えば思うほど上司が圧力をかけてきたりストレスになるような仕事を振ってきたり、など。

彼氏に対してもっと会いたいのに全然会えない!このままの関係なんて嫌だと不満を持てば持つほど、彼氏が素っ気なくなっていったり。


これは、相手があなたの不満や不安の意識を無自覚に感じ取り、コントロールされまいと反発の態度をとっている場合と、あなたが自分が不満や不安に思っていることにフォーカスすることで、相手の態度がよりそのように見えてしまうフィルターがかかっている場合があります。いずれにしても自分から作り出している現実なんですね。
(そんな感情を持っていないのに上司が威圧的だったり、彼氏が素っ気ない場合は、単純に相手の問題なので何らかの対処を取ってください)

嫌な思考を止めるエクササイズ

じゃあどうすればいいかというと、もし今あなたが「こうなったら嫌だ」「こうなるべきじゃない」と強く思っていることがあれば、一旦その否定している考えを肯定する言葉に変換してみのです。


どういうことか例を上げて見ます。

「上司と一緒に仕事したくない」「上司と一緒に仕事をしてもいい」「上司と一緒に仕事をしたい」「上司と一緒に仕事をすることを楽しみにしている」
「彼に去られたくない」「彼に去られてもいい」「彼に去られたい」「彼に去られることを楽しみにしている」
「貧乏になりたいくない」「貧乏になってもいい」「貧乏になりたい」「貧乏になることを楽しみにしている」
「病気になりたくない」「病気になってもいい」「病気になりたい」「病気になることを楽しみにしている」
「このまま独身で人生を終えたくない」「このまま独身で人生を終えてもいい」「このまま独身で人生を終えることを楽しみにしている」

こんな風に否定形を肯定形に変えて言葉にしたり、紙に書き出したりします。もちろん最初はこの言葉に対して抵抗が起きます
当たり前ですよねここです。この当たり前、普通そうでしょ、という自分の思考を解きほぐすことが今回の目的です。


「こんなこと言ったら本当にそうなっちゃいそうで嫌だ!」と思うかもしれません。ここで先ほどの潜在意識の話を思い出してください。潜在意識は否定形が通じません。あなたが「本当にそう思うこと」が現実に反映されます。だから、「貧乏になりたくない!」と強く否定すればするほど「自分は貧乏になる」と信じていることになります。

なので、この強い否定の気持ちの力を抜いてあげる必要があります。それが、この肯定エクササイズです。

これは何も本当にそうなるということではないのです。強く抵抗している力を緩めることが目的のエクササイズです。

人ってありえないことを言われると一瞬フリーズしますよね。
今までの思考パターンと真逆を言われることで脳が混乱するので思考が一旦止待ってくれるんです。これを利用します。否定していた強い気持ちのパワーが一瞬弱くなります。


嫌な思考を止めるエクササイズの効果とメリット

反転エクササイズのメリット
  • 嫌な気分で過ごす時間の減少
  • 視野が広くなる
  • 新しい自分の発見

バンジージャンプは飛ぶ前が一番怖いですよね。でも飛んでしまえばもう怖くありません。だって怖いことが実行されてしまったのだから怖がる必要が無くなります(笑)

この思考の反転エクササイズはバンジージャンプを実際にしなくても頭の中だけで飛ぶことができます。
一番嫌だと思っていること。それをこうなってもいい!と頭の中で唱えて飛ぶんです。その瞬間恐れを手放しています。だって一番怖いことに飛び込んだのだから。



そして恐れの力が弱まり、思考をフラットな状態にすることで新しい視点や見えていなかった状況が見えてきます。善悪関係なくそのまま物事を捉える力がついてきます。そうすると自分を成長させるパワーが出てくるです。


嫌だと否定していることを肯定してみる。それだけです。
単純なことほど効果があります。最初は腑に落ちなくても、続ければどこかで自然に苦しい思考を止めていることを感じるようになります。そうすると可能性のある自分の人生に目がむき出します。

自分の人生を望むものへ変えていくためにも、ぜひ抵抗したい言葉を味わってみてください。



これはその場で自分さえいればできます。なんて効率がいいエクササイズなんだと思います。

 

もっと思考で楽しもう

 

このエクササイズは今その場で自分さえ入ればできます。
今までの思考や思い込みが崩れることは意識を変えていくことになります。それは新たなあなたの可能性を引き出してくれることに繋がります。

みなさん、思考に支配されるのではなく、思考ともっと遊んでみてください。もっと自由に、もっと楽にさせてあげてください。自分の意識の拡大と成長は何よりも喜びになります。それがどこかでわかっているから、苦しみが必要なのかもしれません。


そのほかにも自分の意識や思考パターンを変えてくれるツールはあります。

瞑想やサウナ
運動や芸術活動
旅行や映画など

例えば、絵画をみて心が動いたとき、
映画を見て衝撃を感じたとき、
自然の雄大さに息を飲んだとき、

こういった何らからの刺激を与えることで脳波の状態が変わります。
そうしていくうちに意識が変わる瞬間は訪れます。特に今の生き方に行き詰まっているときほどそれを感じると思います。人生が苦しい時というのは精神的自由を手に入れてポテンシャルの扉が開くチャンスでもあります。


この反転エクササイズは偶然に任せて意識が覚醒することを待たなくてよくて、自ら意識を変容させることができます。ぜひ、意識を変えていくツールの一つとして参考にしてみてください。

YouTubeでも話しているのでよかったら見てみてね 😀 



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