指の1本も動かしたくないくらい心身ともにしんどい…。そんなとき、仕事にも身が入らずパフォーマンスは最悪。この状況から早く抜け出したいと思っているのに、中々抜け出せない。次の日も同じようにしんどい朝を迎える。そうやって何日も何週間も腐る日々。永遠にやる気なんて戻ってこないんじゃ…。そんな苦しさから抜け出す私の解決方はひとつ。
それは、「腐り抜く勇気」です。
まずはとことん腐る
逆説的ですがやる気が出ないときは自ら腐りに行ってください。
気分に流されるまま腐っていくのではなく、自分から「今日は丸一日腐る！」と決めて腐りに入ってください。
私の場合ですが、まず会社を休みます。有給なり病欠なりを使って休みます。私が子供を見なければいけない主婦であればベビーシッターなり近所の友達なりにお願いして子供を預けます。もしくは子供が5.6歳以上であれば「ママは今日具合が悪いので寝込みます」と説明して一人で遊んでもらいます。そして一人になれる空間（心理的にでも）を確保。とことん腐り抜きます。ひたすら眠ってもいいし、サブスク動画やYouTubeを見まくってもいい。ネット検索やスマホゲームに没頭するでもOK！食事はウーバーで済ませます。気力がないのに料理なんてできないです。
＜ここで注意点＞
「こんな怠惰な生活をしてしまった」と罪悪感を持たないこと。
せっかくの腐りが台無しになります。やる気がない状態で中途半端にエンジンをふかそうとすると余計に疲れてやる気がない状態が長引きます。ここは腹を決めて腐りましょう。
自分から腐りに行くと、「このままじゃまずい」という中途半端な状態をカットできるため、辛い状態から抜け出すスピードが早まります。余計なことにパワーを持ってかれない分、きちんと腐った方がパワーチャージができるんですね。腐り抜くのに1日じゃ足りない人は3日でも1週間でも1ヶ月でも可能な限り時間を確保してください。「そろそろ何かしたい」と意欲が湧くまで腐るのです。
腐った先に小さな行動を起こす
腐って腐ってとことん腐り抜いたら、暇になります。何かしたい、という気分になったらすかさず動く！ここが重要です。「腐り抜く」ことと「めんどくさくて動きたくない」ことはちがいます。たっぷり腐り抜くと自然と何か動きたくなります。小さな意欲が出た瞬間を見逃さず行動に移します！これが呼び水となりどんどん元気が出てくる流れです。例えば、ほったらかしてた観葉植物に水やりをするとします。そうすると気分が少しよくなり、次はトイレ掃除でもしようかな、というように小さな行動が次の行動を呼びます。体が動けば血流が回り、体の温度が上がります。つまり、元気になるのです。ここでは焦らず、無理のない小さな行動を楽しんでください。無理してあれもこれもとやってしまうと疲れてしまいます。
ちょっとやりすぎですね。
玉ねぎのみじん切りするだけでも十分です。
それでもまたやる気がなくなるとき
とことん腐り抜き、小さな行動を起こし、どんどん調子が出てきたのにもかかわらず次の朝また気持ちがズンと沈みやる気が起きなくなることがあります。「たっぷり腐り抜いたのにどうして？！」。落ち込む必要はありません。やる気のなさは寄せては返す波のようにぶり返すことがあります。そんなときこそ自分を責めずに、また腐りましょう。
ここで改めて、「腐る」ことについて考えてみます。腐るとは自暴自棄になることでも、自分を責めることでもありません。頭を空っぽにしてひたすら休むことです。いつもやっている家事や仕事を最低限にして極限まで自分を休ませること。それが正しい「腐り」です。
必ず抜けるときがくる
何度やる気を失ったとしても、ずっとやる気が出なかったとしても、人には必ず抜け出る生命力が備わっています。動物や虫も寒い冬は冬眠してじっと春を待ちます。人だって地球や宇宙のバイオリズムで稼働率が下がるのは自然なことだと思います。そこで焦って無理矢理動くと反動でますます消耗します。ステップ大事。
第一ステップ：まずはたっぷり休むこと。
第二ステップ：飽きてきたら無理のない範囲で気分が乗ることをする。
実は、腐り抜いた後というのは、自分の可能性が広がるときでもあります。ずっと同じテンションで生きていると、気がつかなかったことに心が向くときなのです。やる気がなくなったからこそ腐って自分を一回ゼロの状態にします。そこで今までの自分を一旦リセットできているのです。そうすると周りの意見がスッと素直に入ってきたり、思考ではなく「なんとなく」の感覚で物事を行ったり、今までの自分では選択しないことをします。実はそこにこれからの自分の人生が楽しくなるヒントがあったりするんですよね 😳
実は私もこのステップを実行していたら、普段は行かないエリアに足を運び、美術館に行ってしまいました 😳 そこで見た展示が私の感性にドンッ！！と衝撃を与えたのです。自分には縁がないと思っていた分野だったので意外でした。いつもの私なら「美術館て疲れるしそこそこお金かかるしわざわざ行かないなぁ。しかも遠いとこならなおさら行かない」という思考でした。それなのに、今回はなぜか行きたくなり見た展示が自分の何かを動かしました。1800円は安い！とさえ思い、もう一回行きたいくらいです。……こうやって人生って広がっていくんだなって感じます。やる気がないときだって必要な時間です。それを体験するから世界は広がる。
素敵なカフェにも出会えました 😳
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