生まれて初めて鳥取県を訪れました。
国内の旅行はそれほど興味を持っていなかったのですが、いざ旅行してみるとその土地の良さをたくさん発見して大満足な旅になりました。
鳥取砂丘や大山(だいせん)は東京にいたら見ることができない景色です。もちろん写真や動画で見ることはできますが、その場に行くと空気や香り、触感や伝わってくる音など五感をフルに満たして楽しむことができます。

もちろん味覚も満たせます。この砂プリン、砂漠色のお砂糖をまぶして食べるのですが濃厚で美味しい!
レンタカーを借りるときに女性スタッフの人がこの砂プリンのことを教えてくれました。旅はこういった人とのちょっとした交流が嬉しいですね。
日本海を望める大山からの眺め。
大山は標高1709mの鳥取県を代表する山です。広大なブナ林が育んだ大山のお水は山麓地域の水道水として使われています。贅沢!!私もこの大山のお水が使われている温泉と水風呂に入りましたが、水質が柔らかくて肌に優しい〜。もちろん味も美味しいです。こんな贅沢で豊かな体験ができるのも鳥取県に来たからだなぁとしみじみ味わいました。
余談ですが、ブナの木は保水力が非常に高く、1本あたり蓄えるお水の量は年間8トンだそうです!
大山は雨が多くその水を蓄えたブナの木から山の地中深くまで流れ濾過され、あの柔らかくてほんのり甘い天然水が贅沢に飲めるわけです。
自然の恩恵は私たちを豊かさで喜ばせてくれます。
自然の恩恵なんて若い時は気が付かないし、そんなことよりも目の前のことや刺激的なことに夢中です。
自然の美しさに感嘆するのは歳を取って経験を積んだ人か感受性の強い人です。旅が楽しい、自然が素晴らしいと感じるのはその人の中に受け取れる器が十分に育っているからかもしれません。
自然はいつだってずっとそこにいて恩恵を与え続けてくれているんだなぁと思うと、地球からの愛を感じます。だから自然に触れると元気になるんだと思います。
どこかの精神科医の先生が「小さい頃に親に満足に愛されなかったのなら、大人になってからでも母なるものを見つければいい」と言っていて「それが大きな木でもいいし海でもいい」というようなことを言っていたと思います。その当時は「どういうことだろう?」と思ったのですが、今はなんとなくわかります。
自然の美しさと恩恵は無条件に地球上の全ての生き物に降り注いでいます。探せば至る所に愛を感じることができるし、愛を感じられるのが人間の能力だと思います。何も人間だけに愛を与えてもらおうとしなくていいのです。大人になればなるほどみんな自分や家族のことで精一杯で人のことまで考える余裕はあまりないんじゃないかな。
でも私はちょっとした人の優しさに幸せになる時があります。
例えば今回なら大山を登るときにお互いに「おはようございます」「こんにちは」と言います。自分よりも大変そうな人がいれば先に道を譲ったり譲られたり。先に降りて来た人が「この先、霜が降りてるから気をつけてください」と気遣ってくれたり。そんな人とのやりとりに愛を感じます。
この写真だってご夫婦で登頂されていた男性の人が撮ってくれました。「斜め上を見ると顔に光が当たって綺麗に撮れるよ」と教えてくれて。
自分から挨拶したり譲ったりすると尚更、愛を感じます。自分からやってることなのに愛を受け取れるなんて不思議ですね。
自然の愛を十分に感じたのなら、心が元気になって今度は自分が誰かや何かに少しだけ優しくなれます。自然に触れる自分を観察すると受け取ったエネルギーが循環しているなぁと感じます。
日本は本当に山が多い。愛に溢れている国です。
今日もマコカフェに来てくれてありがとうございます。
秋も残すところあと1ヶ月くらい。秋を最後まで存分に楽しみたいと思います。
鳥取砂丘と大山
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