年月が経ち、あの時わからなかったことがわかる日が訪れます。
「あぁ、苦しかったけどあの時期は青春だったんだな」
と改めて気づくことがあります。
その逆に「あんなに悩んで頑張ってたけど、愛がなくて不幸だったんだな」
と今ならわかることもあります。
そして、自分のことばかり考えていたけど、
「あの人のこともあの人のこともたくさん傷つけてきたんだろうな。」
とやっと気づくことがあります。
そして、自分がしてきたことに恥ずかしくなり、落ち込むのです。
でもそのときの私は自分が見えていません。
自分の周りの状況も立場も見えていません。
仕事にしても恋愛にしても、何にしても、
今のその時点では自分の考え、感情、気持ちが全てです。
正しいとも思えないけどそれ以外の選択を選べなかった。
人の気持ちも考えない。身勝手で愛のない人間になっていたと思います。
たまに自分が信じられなくなったり、見損ないそうになる時があります。
だから、他人にも汚い部分やずるい部分もあると理解できます。
自分がしたことは棚に上げて、
自分が傷つけられたことばかりに囚われているとき、
私だって人を傷つける人間だ、と思い出すのです。
だから、傷つけた人間を許そうとかそういう話ではないけれど、
人は優しいところも意地悪なところもある、愛のある時も愛がない時もある、
誠実なところも嘘つきなところも、人のために犠牲になる時も自分の保身ばかり考える時も。
ズルくて汚い部分は誰でもある。
と、思うだけで「傷つけられた」という恨みが少し、落ち着くのです。
そうやって傷つけたり傷つけられたりしながら、
もっと良い人間でありたいと願うのです。
あのときわからなかったことに気づいたら、
受け入れて、反省して、そこからまた歩いて行くしかないのです。
今はわからないことがあっても、
自分の人生に責任を持って歩んでいきたいです。
それでは今日はこの辺で。
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