生きていれば色々なことが起こり、いろんな感情を味わいますよね。
「最悪!」と思うことが起きた時、その時のあなたの気分は最悪ですよね。でも、もっと時間が経って、その出来事と距離ができたとき、その出来事のありのままを理解することができます。ありのままとはクリアに出来事を見るということです。
例えば「恋人に振られた」という出来事が起こったとします。その出来事に対してショックを受けたあなたは、「結婚しようと言っていたのにひどい」とか「信じていたのに嘘だったんだ」とか、「私には魅力がなかったんだ」とか、そんな思考が浮かんだとします。それはもう、その出来事に対して自分のフィルター(思考)を通して見てしまっているので、出来事をありのままに受け入れることができない状態です。
振った相手に対してひどいなと思ったり、自分に対して自信を失ったりすることはあなたの価値観で行われていることです。彼に振られたことが自分に魅力がないと結びつけるのはおかしな話なのです。仮に、彼にとっては魅力がなかったとしましょう。だからと言って、あなたに魅力がないことにはならないのはわかりますよね?人が人のことをどう思うかは自由です。だから、自分も他人に評価を任せず自分のことは自分で魅力的だと思っているのなら何も落ち込む必要なんてないのです。
そして彼がひどいと思う気持ち、これも彼に勝手に期待していたから沸き起こる感情です。どんなに愛を約束していたとしても、それが破れることだって起こります。まるで裏切られたような気分になる、そんな心情はとてもよくわかります。ですが人の気持ちはその人のもので、誰も他人の気持ちや行動に制約をかけることはできないのです。
まぁ、でもこれは時間が立って冷静になるから言えることでもありますよね。その時は、思考に支配されて苦しみますよね。
そこで、望まない出来事がやってきた時、心のダメージを弱める効果的な方法をお伝えしたいと思います。心のダメージを弱めることは、この先の現実を好転させていく実践的なことにもつながります。
では、その方法とは、
「そっかー」と言ってみるです。
説明しますね。
大好きな彼氏に振られてしまい、その瞬間はショックで抵抗するかもしれません。
「別れたくない!」と引き止めることもあるかもしれませんね。
このままの状態で行くと苦しいし悪い想像しかできませんよね。
そこで、自分に対して会話をするのです。
私1「彼氏に振られた」
私2「そっかー」
という感じで、起きた出来事に対して否定するわけでもなく無理に受け入れるわけでもなく、「そっかー」とただ出来事を認めます。
もし心に余裕がある人は別れ話の時に反射的に彼に詰め寄るのではなく、
「え!…そっかー。すごくショック。…そっかー。」と答えてみてください。
理由が聞きたいのならその後に「どうして別れたいのかな」と冷静に聞いてみてください。
その場の感情に呑まれて彼を責める言葉を発してしまうと、もう止められなくなってしまいます。人は自分が発した思考と言葉の通りの感情になります。ですから、ショックな時ほど頭をクールダウンさせることがとてもとても大事になります。そのためにこの言葉の威力は侮れません。すごくシンプルなことなんですが、あなたの心を守る上でとても大事な言葉です。
これは何も失恋に限らず、日々起こる嫌だなと反応してしまうことに対して使ってみてください。
上司「残業しろ」
私「そっかー」
パートナー「会社辞めたい」
私「そっかー」
子供「うんこバーカしねちんこきらいだよ〜」
私「そっかー」
解雇通告
私「そっかー」
ベリーショートヘアをお願いしたら日本猿みたいになってしまった
私「そっかー」
取引先の横暴な要求
私「そっかー」
このように、起こる出来事に感情のまま反応するよりも
一旦「そっかー」で対応すると冷静な判断がしやすくなります。
「そっかー」とは出来事を肯定している言葉ではあるけれど、嫌なことに迎合しているわけではありません。出来事自体を「そっかー」と認めているだけで、そこからどう対応するかは自分で決めていいのです。
例えば、取引先の横暴な要求には
「そっかー」と一旦呼吸を整えた上で、
「できません」とか「ここまでならやれます」ときちんと伝えます。
会社を解雇されたら、
絶望的だー!!と嘆くよりも「そっかー」と認めた方が、サクサクと失業保険をもらうなり次の仕事を探すなりしてすぐに生活を立て直すことができます。
望まない出来事は誰にでも起こります。そんなの日常で色々起きます。
その時に「なんでだろう」とか「こんなこと起こるべきじゃない」と抵抗してエネルギーを消耗するよりも、「そっかー」と出来事を認めた方が心の健康も守られるしこの後の人生も建設的に豊かになっていきます。
何よりも、「そっかー」と言うことでちょっと気持ちが楽になりますよね。
人生にはその心の健やかさがとても重要なんです。
感情に呑まれて望まない出来事に抵抗しているときは、是非この言葉を使ってみてください。
ここまでこの言葉を勧めるには理由があります。
思考から感情は起こり、感情から行動に移ります。悪い思考や言葉を使うとそのような感情が湧き起こります。悪い感情のまま行動に移すと、その行動も感情の通りの結果になります。だから、何か嫌な出来事が起きた時、抵抗して嫌な感情のまま動いても状況が良くなることはないのです。
だからと言って、無理に感情を変えることはできません。では思考を変えようとしますが、思考はものすごい速さで進みます。紙に書き出して冷静になることも大事ですが、それよりも即効性のあるツールとして言葉が出てくるのです。
脳は聴覚や嗅覚、視覚などに影響されます。だから肯定的な言葉を脳に聞かせることで、悪い方へ進む思考にストップがかかるのです。ですがここで脳も賢いので胡散臭い言葉には騙されません。「起こることは全て感謝」とか「このこともきっと神のお導き」とかそういったエセポジティブな言葉はおすすめしません。
私のお勧めは「そっかー」と言う言葉のほかに「なるほどですね」もあります。ですが、より言いやすいのは「そっかー」でしょう。この言葉を聞かせて思考が変われば感情が変わり、行動も変わっていきます。
言葉の威力は侮れません。
思考→感情→行動
ここにワンアクションぶち込みます
言葉→思考→感情→行動
という訓練を積みます。
全てのことを肯定する言葉、「そっかー」。
シンプルだけどその威力はすごいと実感しております。
人は自分の思考によって苦しみます。
その思考を変えていく言葉「そっかー」はとてもパワフルで、あなたを苦しみから救ってくれるツールです。すぐに効果が出るわけではないけれど、徐々に思考を変えていけるのでお試しあれ!
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